森羅万象から学ぶ人生羅針盤「維持・成長させる難しさを実感する」
2021.04.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「維持・成長させる難しさを実感する」
「アヒルの水かき」という有名な言葉があります。アヒルなどの水鳥は、水面をゆったりと泳いでいますが、その足元では、必死に水かきをしています。
つまり、一見、優雅な生活を送っているように見える人も、他人の目に触れないところで懸命に努力し、物事を維持しているのです。
世の中には、好きなことだけをやって、何事もマイペースに過ごしている自由人と呼ばれる人がいます。
そのような姿に、誰もが憧れを抱くのですが、本当は、嫌なことを10個も20個もやって、その後、ようやく自分の好きなことが1つできるというのが実態のようです。一見、遊んでばかりいるような人は、その陰で、努力、苦労をして、物事を維持しているのです。
そして、中国の故事に、「創業守成」という言葉があります。「創業は易く守成は難し」ということで、一般に、物事は、始めるよりも、維持するほうが困難で、はるかにエネルギーを必要とします。
もちろん、創業にも、守成にも、それぞれに難しさはあります。
しかし、これを、会社経営に置き換えて考えれば、やはり創業設立よりも、事業継続のほうが難しいと言えましょう。
確かに、会社の創業設立は、人とお金さえあれば、誰にでもできますが、お客さまが継続して仕事をくれる確実な保証はないのです。会社を始めたその日から、一寸先は闇の日々が続くのです。
会社を取り巻く環境や人心は、常に変化しています。そうした変化を的確に捉え、事業を維持・成長させていくことは、大きな困難が待ち受けているのです。
そして、待ち受ける困難を乗り越えれば、事業を維持・成長させる難しさを実感することになり、密かな努力である「アヒルの水かき」ほど、カッコいいものはないと言えるようになるのです。
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