森羅万象から学ぶ人生羅針「愛情をもって正しく叱る」
2023.11.09
森羅万象から学ぶ人生羅針「愛情をもって正しく叱る」
世の中には「叱る」と「怒る」を混同している人が多いようです。「叱る」目的は、部下に誤りや間違いを気付かせ、同じ過ちを再発させないために自発的な行動がとれるように変える行為です。それには、パワハラやモラハラにならない適切な言葉や態度を選ばなければなりません。
しかし「怒る」は、一方的な上司の感情の発露に過ぎず、部下を強い言葉で非難し、ともすればパワハラやモラハラを通り越して人格否定に及んでしまいます。そうなると部下は、その上司に対して憎しみが生まれるか、心が折れてしまうかのどちらかであり、悪い効果しかないのです。
それでも叱ってはいけないと主張するビジネスコンサルタントがいます。そういう人は、脳科学やスポーツ科学の実験結果を示して、叱る行為を否定しているのですが、この意見には少々疑問があります。
こうした主張をする人物は、叱らなければ改善しないタイプの部下が、ビジネスの現場だけでなく、この世の中のあらゆるところに、現実にいることを知らないのでしょう。
説明するだけで改善するタイプや、注意と同時に褒めることで悪い点を改善するタイプ、「こういうミスは君の出世に響く」など損得を説明することで改善するタイプの部下などは、指導がラクです。
しかし、言葉は悪いですが拳骨を落とさなければ直らないタイプの部下には、叱ることは絶対必要です。なぜなら上司を怖くないとナメているため、優しい言葉の指導では「蛙の面に小便」で、どんどんやりたい放題になるだけだからです。
問題は、叱り方のテクニックが正しければ良いだけなのです。そして、その方法も相手のタイプによって使い分けることです。パワハラやモラハラにならなければ、愛情をもって正しく叱りつけてください。
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