2023.12.20
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しい欲の本質は向上心」
王子製紙の社長を務めた藤原銀次郎氏は、「人間、欲の無い人間になったらお終いです」と述べています。しかしこれは、時代劇にでてくる欲にまみれた悪代官と悪徳商人のような人物を認めているわけでないのです。
それに私は、この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』において「足るを知る者は富む」とも述べています。そのため、誤解を避ける意味で、欲を向上心と捉えれば何の問題もなく理解できると思います。
「人よりも優れていて、より大きな成果を上げたい」という欲と言う名の向上心は、当然ながらビジネスの世界だけに留まるものではありません。プロは言うに及ばず、アマチュアスポーツの世界でも向上心が養われ、精神的に骨太の人間になるのです。
僧侶は修行のために物欲を断っていますが、そんな宗教界でも、もし少しでも多くの人を救おうと思ったら、高僧と呼ばれる人物に出世して、より広く救いの手を広げています。
もっと詳しく言えば、正しい欲に限定しています。その正しい欲には苦難が付き物で、それを克服することをいとわない精神力が必要です。そうして努力を重ねることで自分自身が成長し、ひいては社会貢献に至る成果を上げることができるのです。
世の中には、いくらお金があっても満足できない、いわゆる守銭奴と呼ばれる人がいるのも事実ですが、大抵の成功者は、正しい意欲を持って向上心を磨き、人のため、社会のためになる何かを成し遂げて認められているのです。
冒頭の藤原氏の言葉を“躍進流”に言い換えるなら「ビジネスマンは向上心がなくなったらお終いだ」となるでしょう。改めて、正しい欲の本質は向上心であることを強く認識してください。
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