森羅万象から学ぶ人生羅針盤「行動する前に言葉にしてみる」
2024.07.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「行動する前に言葉にしてみる」
劇作家の岸田國士(くにお)氏の言葉に、「自分のことしか考えられない者とは、自分がまったく見えなくなっている者のことである。つまり自我の意識のみあって、自我の認識を欠く者のことである」があります。
自我の意識とは、文字通り「自分はこうしたい」という意思の表れです。それに対して自我の認識とは、そんな自分が第三者の目にどのように映っているかを客観視できる能力です。
つまり、自分のしたいことを実行するのですが、それが他人にどのような影響を与えているかを客観視できないため、結果として自分のことしか考えていないようになってしまうのです。
自分がまったく見えなくなっている原因は、他人の目などどうでも良いと、良い意味でも悪い意味でも開き直っているからです。
もちろん、人の評価や顔色ばかり気にして、自分の意思を通すことができないのは残念なことですが、他人様に大迷惑をかけているにも拘らず、一切の関心も反省もないのは、自分が何をしているのか見えていないからです。
こうならないためには、行動する前にこれからやろうとしていることを言葉にしてみると良いかもしれません。そうするとメタ認知機能が働き、もう一人の自分がその言葉を聞いて、「それはぜひ実行すべきだ」「他人の迷惑になるから止めよう」と、心にささやきかけてくれます。
それは、最低でも夜1回と朝1回実行してください。なぜなら興奮している夜間よりも目覚めた朝のほうが頭もクールダウンして冷静になれるからです。
自我の認識は常識ある行動の基本です。それには行動する前に言葉にして、冷静な頭で理解することを繰り返すことが重要であると強く認識してください。
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