森羅万象から学ぶ羅針盤「運・鈍・根」
2020.10.15
森羅万象から学ぶ羅針盤「運・鈍・根」
古河財閥の創業者・古河市兵衛氏の有名な言葉に「運・鈍・根」があります。
古河氏は、人間は、利口で、物事に精を出し、辛抱強ければ、必ず運が開けてくるとして、「運・鈍・根」をお題目のように唱えていました
成功するには、幸運と、ちょっと鈍いくらいの様子と、粘り強い根気の3つが必要であるということとしています。
そして、人間にもっとも大切な運は、鈍でなければつかめないとも言っています。
下手に利口ぶっていると、運のほうでスルリと逃げてしまう。だから、鈍であるべきなのですが、鈍を守るには、どうしても根がなければなりません。
要するに、鈍くさいフリを根気強く続けることで、運が舞い込むとしているのです。
これに関連して、落語『狸賽(たぬさい)』などのマクラでよく使われる「狐七化け、狸は八化け(きつねななばけ、たぬきはやばけ)」という言葉を思い出します。
言葉通りにとらえると、狐は七つのものに化けることができますが、狸は八つのものに化けられる。狐より狸のほうが化けるのは上手だという意味になります。
しかし、人を化かす能力でいえば、程度の差はないはずです。それでも、いかにも利口そうに見える狐よりも、ちょっと間抜けな感じがする狸のほうが、なんとなく油断してしまいます。
その隙をついて化かしてくるので、狸のほうが狐よりも一枚上手にみられるのです。
人間誰しも、人から褒められたいものですが、見た目は優秀に見えないくら
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