森羅万象から学ぶ羅針盤「空の深さ(青さ)を知る」
2020.10.15
森羅万象から学ぶ羅針盤「空の深さ(青さ)を知る」
「井の中の蛙、大海を知らず」は、狭い世界しか知らない人が、自身の見識の狭さに気づかず、図に乗っている様を表した言葉です。
そして、そういう見識の狭い人の、取るに足らない意見を「井蛙の見(せいあのけん)」といいます。
しかし、「井の中の蛙、大海を知らず」には、続きがあるのです。
「されど空の深さ(青さ)を知る」と、続くのです。
元々は、狭い世界に生きてきて、広い世界のことを知らないという悪い意味で使うことわざですが、後に「されど空の深さ(青さ)を知る」という一節がつけられたそうです。
学者、研究者と呼ばれる人は、一般的に世事に疎いかもしれません。
しかし、「確かに、私たちは世間知らずかもしれない。しかし、一つのことを極めたうえで言えることは、物事の本質については、理解しているつもりだ」という矜持が、この言葉には込められているのでしょう。
いわゆる、象牙の塔で暮らしている学者、研究者のみなさんは、世間知らずで当たり前です。
しかし、だからと言って、その意見のすべてが、聞くに値しないことにはならないはずです。
狭い世界で、一つのことを突き詰めたからこそ、物事の本質まで知ることができた人の意見は、思わず聞き入ってしまいます。
その一方で、世の中には、つまらない自尊心に支配されて、狭い了見から様々な議論をする人がいます。
これは、考え方の差が現れたのです。
仮に、知識を増しても、考え方が狭いため、本当に「井蛙の見」になってしまったのです。
本当に考え方の優れた人は、空の深さ(青さ)を知ることができるのです。
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