森羅万象から学ぶ羅針盤「決断は一人で行う」
2020.11.25
森羅万象から学ぶ羅針盤「決断は一人で行う」
前漢の政治家・劉向(りゅうきょう)によって編纂された中国の書物『戦国策』には、「大功を成す者は、衆に謀らず」とあります。
辞書的な意味だけで捉えると、大事業をなし遂げる人は、他人に相談したりせず、すべて独自の判断力で事を為しえるとなります。
そうすると、独裁を肯定することになってしまいますが、そうではありません。
意見を聞くだけ聞いたら、あとは自分一人で決断をしなくてはならないということです。
確かに、人の意見を聞くことは重要です。
一つの決断をする前段階では、組織の内外を問わず、様々な人の意見を聞き、知恵と情報を集める必要があります。
また、組織を安定化、活性化させていくには、部下をはじめ、多くの意見を聞き、意思疎通を図っていかなければなりません。
もちろん、意見を聞く相手を選ぶことも重要です。
専門的な知識、知恵のない人や、責任のない人に意見を聞いても、議論百出となり、いつまでたっても良い結論が出ないでしょう。
そして、物事を決断する段階に至ったとき、雑音をシャットアウトして、一人で決めなければなりません。
この段階で、まだ迷いがあるようならば、少なくとも大功を成す者とは言えないでしょう。
大功を成す者は、常に孤独に耐え、大きな決断を下せるのです。
常に、そうした心構えを持っているのです。
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