森羅万象から学ぶ羅針盤「言い訳をしない環境づくり」
2020.12.05
森羅万象から学ぶ羅針盤「言い訳をしない環境づくり」
「小人の過つや、必ず文る(しょうじんのあやまつや、かならずかざる)」は、『論語』の一節です。
つまらない人は、ミスを犯すと、必ず言い訳をするという意味です。
なぜ、人は言い訳をするのでしょうか。
まず、責任を回避したいという気持ちが大きいでしょう。怒られたくないという心理が働くのです。
また、他人に、自分を悪く思われたくない、嫌われたくないと考えるのです。
さらに、弱みを見せて、そこを付け込まれたくないと思うこともあります。
理由は、様々ですが、どんなに言い訳をしても、事実は事実として残るのです。
しかも、言い訳をすればするほど、その人の評価は下がっていくのです。
当然、成長、進歩することもありません。
場合によっては、人望を失うこともあるでしょう。
これを踏まえて、ビジネスの場において、指導する立場の人は、部下が言い訳をするような環境をつくらないことに努力しなければならないのです。
前述のとおり、言い訳する理由の一つに、怒られたくないがあります。
怒られるのが、最も怖いのです。
そういう心理のもとになるのが、叱り方が下手な上司の存在です。
些細なミスでも、頭ごなしに怒鳴りつける上司などは論外です。{過去の自分の姿そのものと猛省する(笑))}
それでは、部下は委縮してしまい、何事につけても言い訳のオンパレードになってしまうはずです。
上司たるもの、部下を成長させるような叱り方を身につけなければなりません。
言い訳を聞くのではなく、ミスの理由を聞き、正しい指導を行うのです。
そうすれば、上司のそういう姿勢に対して、部下も正当に反応し、言い訳をしない環境づくりが達成されるのです。
その結果、部下を「小人」にすることはなくなるでしょう。
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