森羅万象から学ぶ羅針盤「足るを知る」
2021.01.09
森羅万象から学ぶ羅針盤「足るを知る」
「世界一貧しい大統領」として知られたウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の言葉に、「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」があります。
また、老子は「足るを知る者は富む」と説いています。今あるものだけで満足することを知っている人は、真に豊かな人間であるというのです。
しかし、足るを知る人は、意外に少ないようです。やはり、人間の欲望には際限がないからです。
例えば、美容整形手術を繰り返して、逆にどんどん魅力がなくなっていく人がいます。それでも、「今度は目の形を変えたい」「鼻をもっと高くしたい」と、手術に依存してしまうのです。まさに不幸の極みです。
さらに、主婦の中には、夫の出世や、子供の成績など、第三者の実績にまで及んで、足るを知らないケースが見られるようです。
もちろん、人生にとって大事なものを手に入れることは重要です。
しかし、それは、経済的な満足、名誉やキャリア、魅力的な異性との交際などのようなものではありません。
物事に誠実であり続けること、他人に対して慈しみの心を持つこと、素直であること、美しいものに触れること、家族や友人を大切にすることなどが、人生にとって大事なものなのです。
そして、人間は、不完全、未完成であることが当たり前であると認識することです。真に足るを知るとは、何よりも、そのことを理解することなのです。
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