森羅万象から学ぶ羅針盤「自分に負けない」

2021.01.20

森羅万象から学ぶ羅針盤「自分に負けない」
　哲学者・パスカルの言葉に「人間にとって苦労に負けることは恥ではない。快楽に負けることこそ恥である」があります。要するに、誘惑に勝てない弱さ、つまり、自分に負けることが恥ずかしいのです。
　違法薬物に手を出すなどはもってのほかですが、辛いダイエットに耐えられず、ついつい甘いものに手を出してしまうなどは、快楽を克服できず、自分に負けてしまう典型例です。

　なぜ、自分に負けてしまうのか。言うまでもなく、意志が弱く、優柔不断で、物事を最後までやり抜こうという根気や集中力に欠け、何事も中途半端で終わってしまうからです。

　また、自分に自信がないため、他人の意見に翻弄されることも、自分に負ける原因となります。
さらに、今やらなければならないことを先延ばしにし、何でも人のせいにして、あらゆることに対して、無責任になることも、原因の一つにあげられます。

　意外と思うかもしれませんが、自分に負ける人は、プライドが高いことが多いのです。そして、常に自分を正当化する悪癖があり、快楽に負けてしまった時の言い訳も、自分の中に用意しているのです。

　自分に負けないようにするには、様々な依存症のように、医学の力をもって臨まないと、克服できないものもありますが、大抵の場合、甘えを是正することで、克服できるようです。

　それにはまず、環境を変えることです。そして、快楽の根を断ち切るのです。
　そのうえで、なりたい自分になるための、明確な目標を設定するのです。
そして、快楽を捨てることが実現できれば、必ずや自分に打ち勝つ人間となれます。

森羅万象から学ぶ羅針盤「自分に負けない」

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