森羅万象から学ぶ人生羅針盤「大徳をもって臨む」
2021.02.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「大徳をもって臨む」
『三国志』に登場する諸葛孔明の言葉に、「治世は大徳を以ってし、小恵を以ってせず」があります。
大徳とは、仏さまを意味することもありますが、この場合は、文字通り、大いなる徳です。
つまり、政治は、大徳=豊かな品性や思いやりをもってあたるものであり、小さな利益をばらまくことではないという意味です。
確かに、小さな利益をばらまく、いわゆる「ばらまき行政」を実行していたのでは、遅かれ早かれ、政治は行き詰まってしまうでしょう。
そして、大徳のある為政者とは、人格者のことです。
やはり、政治家は、優れた人格をもって、物事の根幹を掴むことで、正しい政策を実行できるのです。
ちなみに、西洋においては、為政者が人格者でなければならないとする、明確な記述はないようです。
為政者に徳を求めるのは、極めて東洋的な発想であるといわれていますが、日本人のメンタリティには、この大徳の概念がフィットするように思います。
そして、これは、ビジネスの世界でも、同様でしょう。
優れた経営者は、優れた政治家同様に、大徳により、物事の本質を押さえて、企業運営にあたるものです。松下幸之助氏も、本田宗一郎氏も、然りです。
もし、政治でも、ビジネスでも、大きな業績を残したいと思うのであれば、決して、小恵=瑣末なことに囚われないことです。
人格を磨き、大徳をもって、何事に対しても臨めば、必ず、大いなる目標は達成できると思います。
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