森羅万象から学ぶ人生羅針盤「尽くして裏切らない」
2021.02.18
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「尽くして裏切らない」
「牛を馬に乗り換える」とは、のろのろと歩く牛から、素早く駆け抜ける馬に乗り換えるという、極めて打算的な処世術を指していう言葉です。
周りを見渡せば、牛を馬に乗り換える人は、石を投げれば当たるほどに存在します。特に、政界には多くみられます。
苦労して初当選を果たすも、所属する政党に不祥事が発覚し、支持率が低下したため、次の選挙のときには、違う政党から立候補する政治家などがそうです。
しかし、世の中には、うまい話ばかりが転がっているわけではないのです。牛を馬に乗り換えたつもりでも、逆に、馬を牛に乗り換えてしまったことなど、往々にしてあるのです。
こんな会社よりも、もっと良い会社があるとして、転職してみたものの、その実態は、以前の環境、条件よりも、さらに悪いものであったなどは、まさに馬を牛に乗り換えてしまった例でしょう。
確かに、よい環境、条件を求めて、転職する心理は理解できますが、安易に転職ばかりを繰り返していると、「こいつは、なにかあればすぐ辞める人間だ。重要な仕事は任せられない」「自分一人で仕事をしている気になっている。周りに感謝するという気持ちがない」として、評価はどんどん下がる一方です。
牛を馬に乗り換えてばかりいると、必ず信用が失われます。そうならないためにも、時には、損得抜き、理屈抜きで行動することも大事です。
そして、どのような環境、状況にあろうとも、恩に報い、常に周りに感謝すること、つまり報恩感謝の念を忘れてはいけません。周囲から認めてもらうには、組織や人に尽くし、決して裏切らない気持ちが、何よりも大事なのです。
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