森羅万象から学ぶ人生羅針盤「動機づけは経営者の必須科目」
2021.03.09
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「動機づけは経営者の必須科目」
経営学者・P.F.ドラッカー氏の言葉のひとつに「人々を動機づける能力がなくては、経営者とは言えない」があります。まさに、社員に対する動機づけこそ、経営者の仕事そのものなのではないでしょうか。
動機づけの最初のステップは、仕事自体に興味を持たせることです。
それには、その仕事の、面白い部分を強調するだけでなく、不安に思える部分も明らかにし、その問題をいっしょに解決します。
次のステップは、「この仕事は、君ならできる」という根拠を明らかにすることです。つまり、社員の能力に合わせて、その仕事を成し遂げるための武器(優良顧客候補のリストなど)を与えるのです。
また、課題は、一つずつ必ずクリアできるように設定します。成果を上げる体験を重ね、成功する素晴らしさを実感すれば、仕事に対するやる気は、どんどん増していきます。
さらに、長期的な視野で、仕事をさせましょう。それには、責任と権限を持たせることを忘れてはいけません。そうすることで、自分のやるべきことを認識し、仕事の目標というものが明確になるのです。その目標を達成すれば、自己実現につながり、仕事に対する大いなる動機づけとなるのです。
同時に、意図的に、ライバルを作り出し競争させることも、有効な動機づけとなります。
そして、最も重要なのが、適切に評価することです。給与、賞与、昇進などに評価を反映させ、「これだけ成果をあげれば、このように評価される」というモデルケースをつくるのです。動機づけの効果は、極めて大きいものです。
こうして、社員の動機づけがなされれば、経営者としての仕事の90%は、ほぼ完了したといっても過言ではないでしょう。残りの10%は、必ず上がってくる成果を確認することだけなのです。
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