森羅万象から学ぶ人生羅針盤「部下を認める」
2021.03.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「部下を認める」
第10代プロ野球コミッショナーの川島廣守氏は、部下を育成するコツについて、「5つ誉め、3つ教えて、2つ叱る」ことだと述べています。特に重要なのが、5つ誉めることですが、指導の下手な上司は、この逆の割合で接する場合が多いようです。
誉めるといえば、太平洋戦争開戦時に連合艦隊司令長官を務めた山本五十六氏の有名な言葉に、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、誉めてやらねば、人は動かじ」があります。やはり、誉めることは大事なのです。
そして、この言葉の続きとして、「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」があります。
これらの言葉の中でも、誉めるをはじめ、承認、信頼は、極めて重要な要素であると思います。これは、部下を認めることにつながるからです。
部下に限らず、誰しも人から認めてもらいたいと思うものです。特に、ビジネスの場においては、生活、人生がかかっているので、認められたい欲求が強くなるのも当然です。
これに関連して、三洋電機副社長を務めた後藤清一氏は、部下を指導するには、「5たい」をくみ取ることが大事であるとしています。
その「5たい」とは、関心を持たれたい、理解されたい、認められたい、信頼されたい、可愛がられたい、の5つです。この中にも、やはり、認められたいは、一番重要な要素であるように思います。
部下も、十人十色なので、その指導法にも工夫が要ります。しかし、誰しも、認められることは、素直にうれしいものです。認めることによって、いかなるタイプの部下も、変化し、成長するようになるのです。
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