森羅万象から学ぶ人生羅針盤「徳を身につける」
2021.03.24
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「徳を身につける」
徳とは、中国文学者の守屋洋氏によれば、人格を構成する様々な優れた要素を総称した言葉としています。
そして、徳のある人とは、立派な人格を持った人ということになるのです。
さらに言えば、人を魅了し、引き付ける能力がある人と言えるでしょう。
しかし、徳は、人から期待を集める、いわゆる人望などという言葉とは違います。その人に元から備わっている、あるいは、特別な修養をもって身につけた気質なのです。
これに関して、松下電器産業の創業者・松下幸之助氏も、「人間として一番尊いものは徳である。だから、徳を高めなくてはいかん、と。技術は教えることができるし、習うこともできる。けれども、徳は教えることも習うこともできない。自分で悟るしかない」と言っています。
徳が元から備わっていない場合、前述の特別な修養が必要になりますが、それは難しいものではありません。
まず、何事もポジティブに考え、他人を尊重することです。決して、悪口を言ってはいけません。常に、謙虚と感謝の精神を忘れないことです。
また、物事を損得だけで判断してはいけません。リターンを期待せずに、人に施すことを実践しましょう。
『論語』に「徳は孤ならず、必ず隣あり」という言葉があります。徳のある者は孤立することがなく、理解し助力する人が必ず現れるという意味です(デジタル大辞泉より)。
ビジネスにおいても、徳を身につけることで、必ず人に支持されます。仕事はテクニックだけでは成功しません。徳こそが、人を動かし、ビッグビジネスを成功させる最も重要な要素であることを理解しましょう。
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