森羅万象から学ぶ人生羅針盤「我以外、皆我が師なり」
2021.03.26
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「我以外、皆我が師なり」
作家・芥川龍之介氏の『河童』のなかにでてくる有名な言葉に、「阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている」があります。
他人を阿呆だと信じている人は、自分を過大評価しているタイプの阿呆です。自分の能力、やっていることは、他人よりもすごいという、根拠があいまいな自信に満ち溢れているのです。
また、他人の欠点を見つけては、それを楽しんでいる傾向があります。他人を意図的に貶めて、相対的に自分が優秀であると、自画自賛しているのです。
その半面、他人の長所に関しては、それを一切認めようとはせず、無意識のうちに嫉妬してしまうのです。
そして、常に精神的に不安定で、ストレスを抱えており、他人を否定することで、ストレスを解消しているのです。極めて悪質なのです。
こんな人は、誰からも支持されません。なぜなら「陰で、自分のことも馬鹿にしているに違いない。こんな人についていけない」と考えられてしまうからです。
こうならないためには、他人を阿呆だと思う態度を改め、作家・吉川英治氏の有名な言葉である「我以外、皆我が師なり」の精神を身に付けるべきです。
例えば、ものを知っていても、余計な発言をしない人に対しては、「この人は、自分の知らないことを知っている。しゃべらないだけだ」と、一目置くようにします。
そして、素直になり、第三者のアドバイスを受け入れ、常に自分を見つめなおします。それには、相手の立場に立って話を聞くだけでなく、意見を言う場合でも、一呼吸置き、考えてから言葉を発するようにします。
こうすることで、「我以外、皆我が師なり」の精神が身に付き、阿呆から解放され、賢者への一歩を踏み出すことができるのです。
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