森羅万象から学ぶ人生羅針盤「器用貧乏にならない」
2021.05.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「器用貧乏にならない」
老子の言葉に、「少なければ則ち得、多ければ則ち惑う」があります。
たくさんの選択肢があれば、それだけバリエーションが楽しめるかのように思えますが、最終的に、どれにしてよいのか、判断がつかなくなるものです。
ものを買うときでも、品揃えが多いほうが、かえって迷ってしまい、「選べないから、今日は買わずにおこう」となることがあります。
むしろ、選択肢が少ないほうが、候補を絞ることに集中でき、その結果、最良のものを得ることができるのです。
そして、これは、知識の面においても、言えることです。
多くの知識があれば、様々に活用できると思いますが、その知識同士がぶつかり合って、かえって邪魔をし、考えをまとまらなくさせるのです。
さらに、人の生き方にも、同じことが言えます。
世の中には、できることが数多くあり、何をやらせても、そこそこのレベルに出来てしまう人がいます。しかし、それ自体が、落とし穴なのです。
そういう人は、「これがダメでも、ほかでやっていける自信がある」として、何か嫌なことがあると、すぐ諦めてしまい、一つのことを突き詰めようとはしません。その結果、すべての物事が中途半端なレベルに落ち着いてしまうのです。つまり、器用貧乏になってしまうのです。
それに対して、できることが少ない人ほど、「俺には、これしかない」として、一つのことをとことん突き詰め、最終的には、高いレベルに到達するのです。
多すぎる選択肢は、まさに「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」とも言えましょう。
人生においては、決して器用貧乏になってはいけません。生き方の選択肢を絞り込み、そのうちから「これだ」と思うものを選び、それを磨くことで、真の成功を手にすることができるのです。
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