森羅万象から学ぶ人生羅針盤「好き嫌いを超える」
2021.05.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「好き嫌いを超える」
人の長所と短所というのは、一つのことを、別な角度で見たときの評価である場合があります。
例えば、仕事が人よりも遅いことは短所とされがちですが、物事を慎重に進めているというように、長所と捉えられる場合もあります。
明るく社交的であることは、誰にでも認められる長所のように思われますが、見方を変えれば、騒がしく八方美人な性格とされることもあるのです。
一見、鈍感な人は、ちょっとのことでは動じない精神の持ち主ともいえます。
そして、同じ所作でも、違う見方をしてしまうのは、その人に対する好き嫌いが原因しているようです。
その理由に、脳の作用があります。脳が、ほんの一瞬で、「この人は安全か危険か」を判断し、それが好き嫌いに通じているのです。
しかし、ビジネスにおいて、人を評価する場合、必ず好き嫌いを超えて、判断しなければなりません。
そのためには、前述の脳の作用をはじめ、好き嫌いが起こる理由を明らかにし、冷静に、客観的に人を見つめる必要性があります。
それに、一度、好き嫌いの烙印が押されてしまうと、ずっと評価が変わらないだけではなく、場合によっては、偏見に及ぶことがあります。
つまり、好きだから依怙贔屓したり、嫌いだから理由もなく拒否したりするようになるのですが、それでは、人を評価する資格はありません。
そもそも、人に対する評価は、単純ではありません。
たくさんの長所があっても、一つの短所を受け入れられないために、その人を否定してしまうことがあります。逆に、短所だらけの人でも、一つだけ大きな長所があれば、その人を認めることもあります。
それは、好き嫌いを超えた判断のなせる業であり、ビジネスにおける人材活用の極めて重要なポイントであると心得ておきましょう。
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