森羅万象から学ぶ人生羅針盤「勤労の尊さを知る」
2021.05.15
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「勤労の尊さを知る」
「『勤労』ということを知らないで育った人は不幸だと思います。本当に勤労をしながら育った人は、人生に対する思いやりもあるし、人生を素直に見つめる目もできてくるわけであります」
これは、内閣総理大臣を務めた田中角栄氏が、ある広報誌に寄せた言葉です。
勤労という言葉は、辞書的な意味合いでは、労働という言葉と、同じように捉えられています。
しかし、本質的な意味における勤労には、自らの仕事に対して、前向きな姿勢が込められています。それこそが、人を成長させ、輝かせるのです。
これに関連して、以前、「出世を肯定する」として、テレビに出ているような有名文化人は、その分野における仕事の実績が評価されているから、注目されていることをご案内しました。
つまり、その人の勤労が評価されて、世の中に認められているのです。仮に、趣味の世界で一流であっても、社会的に認められるとは限らないのです。
勤労を知らない不幸を表す言葉に、「一生遊んで暮らしたい」があります。
これほど、ナンセンスな言葉はありません。もし、すべての人が同じことを考えたら、世の中の機能がストップしてしまうからです。
農家が作物を育て、それを運送業者が運び、そのトラックが走る道路を建設作業員が作り、届けられた作物を青果店が売ることで、我々は野菜を手に入れることができるのです。
つまり、様々な勤労の集積によって、世の中が成り立っているのです。
勤労は、日本国憲法における国民の三大義務(教育、勤労、納税)の一つです。勤労の尊さを知り、実践することは、極めて重要な社会貢献なのです。
前述の田中角栄氏の言葉通り、勤労は人間を充実させます。勤労によって他人に恩恵を与え、人の気持ちが理解でき、人間としての成長を実感するのです。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉を失うような出来栄え」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功してこそ決断」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての真の値打ち」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」