2021.05.18
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉を噛みしめて発する」
以前「言葉に愛情を持たせる」として、愛情のある言葉は、他人を幸せにするだけでなく、自分も幸せにしてくれることをご案内しましたが、ちょっとした油断によって、言葉から愛情が欠落してしまうことがあります。
その油断を表したことわざが「鞘走りより口走り」です。
鞘走りとは、刀の鞘の口元、つまり鯉口の部分が緩んでしまい、知らないうちに刀が抜けてしまうことです。これは、非常に危険なことです。
しかし、これよりも、よく考えもしないで無意識に物事を口走るほうが、はるかに危険であることを意味しているのです。
思わず口走ってしまう人は、言いたいことを、一方的に自己主張してしまうため、その結果、他人を傷つけてしまうのです。また、笑いを取ろうとして、無神経に他人の容姿や行動を指摘し、傷つけてしまう人もいます。
不適切な言葉で人を批判すれば、トラブルになることもあります。
また、他人を傷つけても、それに気が付かないままでいれば、結果として、お互いが不幸になります。最悪の場合、思わず口走ったことが原因で、人を死に追いやるなど、取り返しのつかない事態に発展することもあるのです。
やはり、言葉が他人に与える影響は、極めて大きいことを認識しなければなりません。考えよりも先に、言葉を発してはいけないのです。冷静に、客観的に自分を見つめ、安易にしゃべらないことを心掛けるのです。
そして、他人を思いやる言葉は、健全なコミュニケーションを成立させることを知り、一つひとつの言葉を噛みしめて、発するように心がけましょう。
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