森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真摯な気持ちこそ人格者の条件」
2021.05.19
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真摯な気持ちこそ人格者の条件」
中国の古典『菜根譚』のなかの言葉に、「清にして能く(よく)容るる(いるる)あり、仁にして能く断を善くす(よくす)」があります。
「清廉で包容力があり、思いやりに溢れ決断力に富んでいる」という意味で、まさに理想的な人格者のありようを表した言葉なのです。
そんな人格者というのは、先天的な存在ではありません。努力次第で、誰もが成れるものです。それには、言うまでもなく、自らを磨き輝かせる行動を実践しなければなりません。
まずは、いたずらに、人の評価を気にしないことです。無理して好かれようとして、依怙贔屓をしたり、お世辞を言ったりしてはダメなのです。他人の意見、特に反論に対しても、決して感情的にならず、素直に相手の言葉に耳を傾けます。
そんな姿を他人も冷静に見ているため、誰に対しても、平等、公平であるべきなのです。
そして、他人のミスに対しては、慎重に判断し、寛容に当たるようにします。
しかし、自分のミスには、時として厳しい措置を施すのです。自分に対してこそ、決して甘い態度を示すことをせず、厳しく戒めるのです。
また、トラブルに遭っても決して取り乱したりせず、平常心を保ちます。そうしながら、様々に湧いてくる感情をコントロールし、決断力を養うのです。
こうした努力を積み重ねれば、必ず人格は向上しますが、あらゆる努力に対して、必ず真摯に臨むべきです。真摯な気持ちがないと、努力が上辺だけのものになり、人格の根本にまで届かず、磨き上げることができないのです。
まさに、真摯な気持ちこそが、努力を花開かせ、「清廉で包容力があり、思いやりに溢れ決断力に富んでいる」理想的な人格者になれる最大の条件と言っても過言ではないでしょう。そのことを肝に銘じ自分を磨き上げてください。
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