失敗のリカバリーに注意する
2021.05.26
失敗のリカバリーに注意する
これまでに、エジソンの「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ」など、失敗を肯定的に捉える話を数多くご案内してきました。
確かに、失敗は成功の母なのですが、その取り扱いには、注意が必要なのです。
以前、「世の中の評価は公平ではない」として、中国の逸話集『北夢瑣言 (ほくむさげん) 』のなかの有名な言葉である「好事門を出でず、悪事千里を行く」をご案内しています。良いことは世の中に知れにくく、悪いことほどすぐに広まってしまうという意味です。
これは、失敗しても、その後処理が悪いと、悪評が広がってしまい、失敗を有効活用することに支障をきたすということです。失敗に対するリカバリーが不十分だと、何もかも台無しになってしまうのです。
適切なリカバリーをするには、まず、現状を把握し、いち早く対応します。きちんとした考えをもって事に当たり、決してモタモタしないことです。正確かつ迅速に対応しないと、失敗による被害はどんどん広がるからです。
また、リカバリーに際して、できるだけ他者の援助を得られるようにしておきます。失敗は、自分自身に原因がある場合が多いため、それを補う他者の存在は、不可欠なのです。
それには、決して言い訳をしてはいけません。言い訳をすれば、他者の理解、援助を得ることはできないでしょう。
そして、言うまでもないことですが、同じ失敗を繰り返さないために、徹底して再発防止に努めることを忘れてはいけません。
このような姿勢で、失敗のリカバリーに当たれば、決して悪評を生むことなく、当然ながら、その影響が必要以上に広まることもなくなります。
まさに、適切なリカバリーによって「禍を転じて福と為す」を実現するのです。
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