森羅万象から学ぶ人生羅針盤「個々の存在を尊重する」
2021.06.10
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「個々の存在を尊重する」
雑草のようにたくましいという褒め言葉があります。
プロ野球・近鉄バファローズで、投手、監督として活躍した鈴木啓示氏の座右の銘は「草魂(そうこん)」でした。これは、鈴木氏の造語で、何回踏まれても、その都度立ち上がるたくましさを、雑草の生命力に例えて言った言葉なのです。
しかし、その一方で、雑草という言葉は、悪口として使われることがあります。その代表が「名門と雑草」です。
名門とは、由緒のある家柄・名家、また有名な学校・団体など(デジタル大辞泉より)を指す言葉で、いわばブランドなのです。
それに対し、雑草には、そうしたブランドがなく、仮に実力があっても、名前だけでは評価してもらえないグループです。
これに関連して、植物学者・牧野富太郎氏の有名な言葉に、「雑草という草はない」があります。
そして、この牧野氏の言葉を受けて、自らも植物の研究を重ねてきた昭和天皇は、庭の雑草をきれいにするといった入江侍従長に対し、「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決め付けてしまうのはいけない」と言われました。
この陛下の言葉は、人の個々の存在を認め尊重しなければいけないという意味で、大変重要です。仮に、雑草という括りでまとめられた人にしてみれば、自分を否定されているようなものだからです。
人を評価する場合、雑草のようなたくましさを大いに認めながら、必ず一人ひとりの存在を尊重することで、個々の値打ちを浮き彫りにしなければなりません。それが、まさに人を生かすということなのです。
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