森羅万象から学ぶ人生羅針盤「物事を書き出してみる」
2021.06.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「物事を書き出してみる」
心理学の実験で、怒りが湧いても、その内容を3日間連続して書き出すことで収まったという結果が報告されています。また、生活の中で怒ってしまった経験について、3週間にわたって書き出すと、ネガティブな考え自体が減ることも判明しています。
これは、怒りの言語化による効果で、筆記開示法という方法なのです。書き出すことで、怒った事実に対する理解が深まり、怒りは沈静化していくのです。
怒りに限らず、物事を書き出すことは、言語能力、表現力の訓練になるだけでなく、様々な効果があります。
まず、考えを整理することができます。頭の中だけで物事をまとめようとすると、大抵の人は、次から次へと考えが浮かんで、とりとめがなくなってしまい、その一つひとつがつながらなくなってしまうものです。
しかし、書き出すことで、自分の考えを改めて確認するため、整理が可能になるのです。
次に、書き出した内容に対して、客観的な視点で見つめることができます。
その内容は、もちろん自分自身の考えを表したものに他ならないのですが、書き出されることによって、自分の中で、あたかも他人の言葉のように受け取ることができ、客観視が可能となるのです。
書き出すコツは、できるだけ短く表現することです。箇条書きをはじめ、一つひとつの文章を短くすれば、表現が冗漫になることはなく、内容が明確に浮き彫りになります。
書き出した内容に得心がいけば、自信へとつながるのです。当然、ポジティブになり、ストレスも軽減されます。
そして、自分を見つめなおすきっかけとなるので、前述の怒りの沈静化を果たすだけでなく、様々な気持ちを落ち着かせることになり、ひいては、人間関係の向上にもつながるのです。
ぜひ、書き出すことを、良い習慣として身につけてください。
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