森羅万象から学ぶ人生羅針盤「健全な欲望を追求する」
2021.06.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「健全な欲望を追求する」
孟子の言葉に「心を養うは寡欲(かよく)より善きはなし」があります。寡欲とは、文字通り欲望が少ないことですが、人の心を育てるには、欲望の数を少なくすることが一番であるという意味です。
以前、「足るを知る」として、今あるものだけで満足することを知っている人は、真に豊かな人間であるとご案内しました。また、欲望を制御し健康なからだを手に入れる重要性についても述べてきました。
しかし、欲望というのは、悪い側面ばかりあるのではないのです。物事を発展させる動機にもなるので、決して否定してはいけないのです。
そして、ここで改めて考えなければならないのは、前述の「心を養う寡欲」というものの中身です。
その中身が、くだらないものばかりであったらダメなのです。それは、自らを正しく成長させる種類の欲望であることが大事なのです。
例えば、今よりもさらに良くなりたいと努力し、自分を磨くことは、健全な出世欲であり、寡欲のひとつに加えるべきです。自分を成長させるだけでなく、会社や社会を発展させることにつながる欲望なのです。
しかし、自分を磨くことよりも、人の足を引っ張ることに向けられた欲望は、極めて不健全な出世欲であり、決して身につけてはいけません。
マズローの「欲求5段階説」の説明にもあるように、人には欲望がつきものですが、健全な欲望だけを追求するべきです。そうでなければ、人の心を養うことなどできないと、肝に銘じておきましょう。
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