森羅万象から学ぶ人生羅針盤「小さな問題を見過ごさない」
2021.07.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「小さな問題を見過ごさない」
有名なことわざに、「勝って兜の緒を締めよ」があります。戦いに勝っても、決しておごることなく、さらに気持ちを引き締めて物事にとりかかれという意味です。
人間は、往々にして、物事がスムーズに進行している時ほど、油断しがちです。その最大の原因は、順調な推移を過信して、小さな問題を見過ごしてしまうからです。
ピンチに見舞われた時などは、誰しも極めて慎重に丁寧に、物事に対処します。
しかし、チャンスが訪れた場合は、むしろピンチに陥っている時よりも、より慎重に丁寧に対処すべきなのです。なぜなら、チャンスの裏には、必ず小さな問題が隠れているからです。
小さな問題を見過ごしてしまう原因は、様々にあります。
一番多いのは、自分に対する過大評価です。何もかも上手くいっている時などは、自分の判断は正しい、間違うはずがない、ツキに恵まれているなどと慢心してしまいがちです。しかし、そうした心の隙に、油断が生まれるのです。
また、プラス思考は大いに結構なのですが、過度のプラス思考は、時として冷静さを失い、物事を良いほうにばかり考えてしまい、問題に対する対処が不十分になってしまう傾向があります。やはり、どんな小さな問題でも甘く考えず、あらゆる面から分析して、素早く適切に対処しなければなりません。
そして、問題が起きたら、それがどんなに小さくても、必ず第三者に相談することを心掛けましょう。そうすることで、その対処において、自分が見落としている部分に気付くこともあるからです。
小さな問題は、放っておけば、間違いなく大きな問題に発展します。小さな問題のうちに全力で対処すれば、問題が大きくなる前に解決することができるのです。そうした姿勢こそが、チャンスを生かす秘訣なのです。
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