森羅万象から学ぶ人生羅針盤褒め方を間違えてはいけない」
2021.07.10
森羅万象から学ぶ人生羅針盤褒め方を間違えてはいけない」
人を褒めることは極めて重要ですが、その褒め方にも正しい方向性があり、その人の資質よりも、努力の末に得た結果を褒めなければならないのです。
これを裏付けるものとして、米スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエック氏が、小学生を対象に行った実験があります。被験者の小学生に課題を与えて、その結果に対して、半分の子供には努力したことを褒め、残りの半分の子供には頭の良さを褒めました。
この実験の後、同じ被験者の子供たちに別のテストを実施し、簡単な内容と難しい内容の2種類の選択課題を与え、どちらか好きな方を選ばせました。
その結果、努力を褒められた子供たちのほとんどが、難しい課題を選択したのに対し、頭の良さを褒められた子供たちは、簡単な課題を選んだのです。
つまり、努力を褒められた子供たちは、努力によって結果を得る喜びを知り、あえて難しい課題に挑戦し、さらに努力して認められようとしたのです。
一方、頭の良さを褒められた子供たちは、間違いを犯さなくて済む無難な課題を選び、頭が良いままの印象を維持しようと思ったのです。
その後、同じ被験者によって、様々な実験が行われましたが、努力を褒められた子供たちの方が良い結果や傾向、さらには成長性を示したのです。
そして、この一連の実験結果から分かることは、褒め方を間違えてはいけないということです。頭の良さを褒められた子供たちは、自分のイメージを守ることを覚え、失敗を恐れて挑戦することから逃げ、その結果、成長が阻害されるまでに至ったのです。
努力して得た結果を褒めることは、様々に挑戦して、失敗からも学び、いかなるものも乗り越えるという精神を養うのです。まさに、人は褒め方ひとつで、活かされもし、成長が止まったりもすることを、決して忘れてはいけません。
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