森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての職業に感謝する」
2021.08.06
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての職業に感謝する」
釣り上げた魚をしめることは何とかできても、家畜をはじめ動物を屠殺(とさつ)することに抵抗がある人は多いようです。
しかし、もし家畜生産・処理の仕事に携わってくれる人がいなければ、自らの手で狩りをし、獲物を捌くことをしない限り、肉を口にすることはできません。
これに関連して、ドイツの詩人クリスティアン・モルゲンシュテルンは、「もし現代の文明人が、食べるために自らの手で動物を殺さなくてはならなくなったら、菜食主義者の数は天文学的に増大するだろう」と述べています。
厳密に言えば、農家のみなさんも、作物という植物の生命を絶って、我々に供給してくださっているのです。
しかし、多くの人は、「生きることは他の生物の命をいただくこと」という現実に目を向けないものです。
言うまでもなく、肉や魚は、自動的にパックされて、スーパーの店頭に並んでいるわけではありません。食肉業者が家畜を処理し、漁師が魚を水揚げしてくれるから、一般の人に肉や魚が供給されるのです。
そして、その仕事に携わっている人に対して、感謝の気持ちがないのは、生き物の命を奪う職業が、極めて尊いものであるかを忘れているからです。
以前、「勤労の尊さを知る」として、様々な勤労の集積によって世の中が成り立っていることをご案内しました。
自分の職業は言うに及ばず、世の中のすべての職業を尊び、感謝の気持ちを忘れてはいけません。そうした感謝の気持ちが、世の中を回していることを強く認識しましょう。
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