森羅万象から学ぶ人生羅針盤「現実逃避しない」
2021.08.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「現実逃避しない」
世の中には、様々な不毛なことがありますが、その最たるものが、現実逃避ではないでしょうか。
もちろん、大切な人の死に直面したり、大きな災害に見舞われたりして、そうした不幸から目をそらしたくなり、思わず現実逃避してしまうことはあります。
そのような同情の余地がある現実逃避までを否定しているのではないのです。本来やるべき努力から逃げている姿に、問題があると言っているのです。
これに関連して、孟子の言葉に「酔うを悪(にく)みて酒を強う」があります。酔っぱらうことが嫌なのに無理して酒を飲むことで、言っていることとやっていることが矛盾しているという意味です。このような言行不一致が起こる原因は、言うまでもなく現実逃避の心理の表れなのです。
よく「俺は将来必ずBIGになってやる」と意気込んでいる若者がいますが、その夢を実現するために一生懸命努力をしている人がいる一方で、具体的な行動を何も起こさないで、ただ口先を動かすだけに終始している人もいます。
そういう人は、現実の努力の辛さに耐えられず、あれこれ言い訳して逃げているだけなのです。まさに、現実逃避に浸りきっているのです。
しかし、それではいずれ、BIGなるどころか、自分の居場所すらなくなってしまいます。現実の世界は、極めて厳しい競争社会であり、何よりも具体的な努力をしなければ、BIGになる以前に、現状維持すら難しいのです。努力すれば100%夢が叶うという保証はありませんが、それでも努力するしかないのです。
夢を見るということは、頭の中で様々にイマジネーションを繰り返して終わりではないのです。その実現に向けて、一歩でも前進することなのです。現実逃避していては、何事も夢のまた夢に終わると、肝に銘じておきましょう。
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