森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真面目とは真剣に実行すること」
2021.08.22
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真面目とは真剣に実行すること」
真面目という言葉のイメージは、責任感がある、規則や時間、約束を守る、きちんと計画を立て遂行する、整理整頓を行い手抜きや妥協をしない、自分のミスは素直に認めるなど、様々なものがあります。
これに関連して、文豪・夏目漱石は、著書『虞美人草』において、「真面目とは、実行するということだ」と、登場人物のセリフで以下のように述べています。
「真面目と云うのはね、僕に云わせると、つまり実行の二字に帰着するのだ。(中略)君と云う一個の人間が真面目になったと主張するなら、主張するだけの証拠を実地に見せなけりゃ何にもならない」
さらに、『虞美人草』では、「真面目とはね、君、真剣勝負の意味だよ」とも述べています。
真剣勝負は、命がけという意味になります。しかし、真面目にやっていると簡単に言うことはあっても、命がけでやっているとは、なかなか言えません。なぜなら実際に命がけではないからです。しかし、漱石にしてみれば、それでは真剣勝負にならず、本当の真面目さではないということになるのです。
もし、命がけで実行すれば、高い集中力を発揮するので、決して失敗することはありません。仮に失敗しても、決して言い訳をすることはないのです。
まさに、真面目と真剣、実行という3つの言葉を合わせると、文字通り、真面目とは真剣に実行することになります。つまり、「噓偽りのない誠意ある命がけの行動」が真面目の本質なのです。
いずれにせよ、言葉は行動によってその価値が明らかになります。常に知行合一の精神を携えて、何事においても、とことん全力で、真剣に実行して、言葉を実のあるものにしていきましょう。
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