森羅万象から学ぶ人生羅針盤「値打ちのある失敗をする」
2021.09.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「値打ちのある失敗をする」
組織構成員の労働に関する『ピーターの法則』で知られる米の教育学者ローレンス・J・ピーター氏の言葉に「失敗する人には2種類ある。考えたけれども実行しなかった人と、実行したけれども考えなかった人だ」があります。
しかし、この2つだけでは不十分だと思います。厳密には、「考えて実行したけれども結果として失敗してしまった人」や、「そもそも考えもせず実行もしないから失敗に至った人」を入れて、4種類なのではないかと思います。
そして、この4つの中で、唯一認められるのは、考えて実行したけれども結果として失敗してしまった人だけだと思うのです。その失敗は、必ず成功へとつながる検証可能なデータを残してくれる、いわば値打ちのある失敗だからです。
それ以外の失敗には、値打ちがありません。
まず、考えもせず実行もしないで失敗するなどは論外と言えましょう。また、考えたけれども実行しなかった失敗は、評論家の戯言に過ぎません。そして、実行したけれども考えなかった失敗は、実行そのものに意味がないのです。
物事を進める前に、いくら考えても答えが出ないのなら、実行しながら考え、その都度改めるようにすれば良いのです。その際は、方向性を間違わないように考えることが重要です。方向性を間違うと、実行が無駄になるだけでなく、場合によっては、以前ご案内した「南轅北轍(なんえんほくてつ)」になってしまい、失敗の傷口が広がってしまうからです。
値打ちのある失敗をすれば、貴重なデータだけでなく、自分を成長させる大いなるきっかけが得られるのです。そして、そこから明るい未来が実現することを忘れないでください。
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