森羅万象から学ぶ人生羅針盤「選民意識を捨てる」
2021.09.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「選民意識を捨てる」
少し前になりますが、ある有名文化人タレントが、自身が発信しているYouTubeにおいて、生活保護受給者やホームレスの命を軽んじる極めて差別的な発言をして、大きな問題になりました。
その発言は、まるで優生思想を肯定しているかのような内容でした。優生思想がエスカレートすれば、ナチスのように、優秀な人間だけを生かし、そうでない人間は抹殺してもいいというような、あってはならない極めて危険な考えに到達してしまうのです。
もちろん、その有名文化人タレントが、実際に優生思想肯定論者であるか否かは明確ではありません。しかし、ここで考えなければならないのは、差別を生み出す原因の一つに、自分は他人よりも優れている選ばれた人間であるという選民意識があるということです。
確かに、天才と呼ばれる、生まれながらの才能に恵まれた人は、ある意味において選民かもしれませんが、だからといって、自分は周りの人よりも上等な人間だと考えるのは、明らかに間違っています。
もし、自分自身に、少しでも選民意識があるのならば、迷うことなく今すぐ捨て去りましょう。なぜなら、選民意識の実態は、その能力が大したレベルにないことへのコンプレックスの証であることが多いからです。
また、選民意識は、自分の能力や価値観に基づいた物差しで、他人を評価しているだけの、ただの独り相撲に過ぎません。そして、自分を公平に客観的に見つめ、欠点は言うに及ばず、「上には上がある」ということを認めるのです。
本当に選ばれた人には、選民意識がないため、周囲の支持が得られるのです。そして、人の評価は、他人の冷静で公正な判断によって決められることを改めて肝に銘じておきましょう。
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