森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自己犠牲と愛」
2021.10.02
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自己犠牲と愛」
自己犠牲について、ウィキペディア(Wikipedia)を参照すると、「キリスト教では約2000年前、イエス・キリストが人類の罪を身代わりに受けるために十字架に架かったとし、自己犠牲は愛だとされている。『ヨハネによる福音書』15章13節には『友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない』とある」とされています。
これに関連して、明治期に活躍した小説家・二葉亭四迷は、ロシアの文豪・ツルゲーネフの小説『アーシャ』の翻訳版である『片恋』において、「あなたのものよ」という原文を「死んでもいいわ」と訳しました。
確かに、言葉の本質を突いた表現だと思います。そして、それが元になって、英語の「I love you」を訳すとき、「私は死んでもいい」「あなたのためなら死ねる」などの表現が用いられるようになったとも言われています。
物事に絶望し、死にたいと思って死を迎えるのは、やはり悲しいことです。しかし、もし「死んでもいい」と思いながら死に臨むことができれば、それは本人にとって、必ずしも不幸であるとは言い切れないかもしれません。
それでも、残された人には深い悲しみと苦悩を与えるでしょう。特に、誰かを助けるために犠牲になったとしたら、助けられた人は、重いものを背負うことになります。自己犠牲は、場合によっては他人を不幸にすることもあるのです。
命を捨てることは、最大の愛情表現かもしれませんが、自己犠牲をすることなく、愛を実現してこそ、多くの人が幸せになるということを理解してください
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