森羅万象から学ぶ人生羅針盤「環境と個性を認める」
2021.10.06
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「環境と個性を認める」
ビジネスにおいて極めて重要なことわざに「郷に入っては郷に従え」があります。新しい環境においては、そこのルールや慣習を身に付け、少しでも早くなじむことが何よりも大事なのです。
特に、海外においては、「郷に入っては郷に従え」を実行しなければ、その国に受け入れてもらえず、仕事はおろか、日常生活すらもできないからです。
海外に限らず、日本でもいわゆる新参者は冷遇されます。いくら自分のやり方に自信があり、多くの実績を踏まえていても、新しい場所や環境では、必ずしもそれが通じるとは限りません。まずは、そこの社会構造や文化、人の価値観に合わせることです。それが認められてから、はじめて個性を発揮すればよいのです。
これに対して、我が国でも、ダイバーシティ(diversity 多様性)という考えが定着しつつあります。性別をはじめ年齢、キャリア、労働に対する価値観、ライフスタイル、さらに人種、国籍などの違いを尊重し、それを受け入れ積極的に活用することです。
人の個性を生かす仕組みは合理的ですが、ダイバーシティで重要なのは、様々な意見に耳を傾け、視野を広げ、多様な見方を確保することです。これは、新参者に対する理解の幅を広げる重要な姿勢と言えるでしょう。
しかし、だからと言って、新参者の方が、新しい環境で「自分は○○だから、周囲に合わせられないことを認めろ」という態度をとっては、誰にも相手にされません。
新参者は新しい環境に合わせ、それに対して、受け入れる側はその個性を認めるというように、双方の歩み寄りが、これからの社会には必要です。ビジネスシーンに限らず、良好な人間関係が求められるすべての場面において、積極的に実践し、相互理解を深めましょう。
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