森羅万象から学ぶ人生羅針盤「リスクを楽しむ」
2021.10.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「リスクを楽しむ」
「名人は危うきに遊ぶ」という言葉があります。名人と呼ばれる人は、自分の技が完成したとしても、さらに発展する可能性があるとして、実現が保証されていないことでも、そのリスクを負いながら様々に挑戦していくという意味です。
そして、冒頭の言葉は、危うきに「挑む」ではなく、「遊ぶ」としているのは、リスクを楽しむという意味なのです。名人や、各分野の超一流と呼ばれる人になればなるほど、余裕をもって一生勉強、挑戦を続けるのです。
そのためには、常に自分よりもレベルの高い人を目標に設定することを、当たり前と捉え、楽しまなければなりません。中には、神を目標にする人もいます。それはまさに、到達することは不可能である領域と知っていながら、それでも終わりなき努力を重ねて、どこまで神に近づけるかに挑戦しているのです。
それに対して、凡人は、ある一定の目標を達成すると、それで満足してしまいます。新たな挑戦をして、それに伴うリスクを負うことが嫌だからです。
そのリスクには様々なものがありますが、一番恐れているのは、目標が未達であったり、失敗したりして、それまで積み重ねた評価が下がることです。つまり、自分の築き上げた名声が傷つくことが怖いのです。
しかし、評価が下がるかもしれないリスクを、名人のようにあえて楽しもうという気で受け入れれば、かえって心の余裕ができ、挑戦に対する恐れがなくなるのです。このことを理解して、どんな時でも現状に満足せず、挑戦を続けていきましょう。
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