森羅万象から学ぶ人生羅針盤「適切な節度を維持する」
2021.10.25
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「適切な節度を維持する」
「親しき仲にも礼儀あり」ということわざがあります。仲が良くとも、度が過ぎて礼を失するようなことがあってはいけないという戒めで、親しいことにより遠慮がなくなっていき、それが不和の元にもなるということです(故事ことわざ辞典より抜粋・要約)。
これは、人間関係において、適切な節度を維持する必要性を示しているのです。
例えば、ビジネスにおいて、特に親しい後輩や部下が、仮にタメ口を利いてきても、それを許してしまえば、「この程度で済むんだ」と低く見られてしまい、尊敬されなくなってしまうのです。
学校でも同様です。友達のような先生は、確かに生徒たちに人気があるかもしれませんが、尊敬されているかと言えば、疑問が残ります。そして、よくよく生徒たちに聞いてみると、やはり「きちんとした大人」の先生ほど尊敬されており、生徒たちも見るところは見ているのです。
節度ある関係が崩れてしまうと、ありがたみを感じなくなってしまいます。これは、大きな油断につながるのです。
最も注意しなければならないのは、気が付かないうちに、お客さまに対して節度がなくなっていることです。上得意のお客さまが、当たり前のように注文をくださることを既得権のように錯覚し、いつの間にか感謝の気持ちを忘れてしまい、ちょっとした気の緩みから不遜な態度を示せば、それが逆鱗に触れて、注文が一切なくなってしまうこともあるのです。
親しさの基準は、個々によって違うものです。それを強く認識し、適切な節度を維持して、正しいコミュニケーションを成立させ、実のある人間関係を実現してください。
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