森羅万象から学ぶ人生羅針盤「無知の恐ろしさを知る」
2021.11.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「無知の恐ろしさを知る」
『トム・ソーヤーの冒険』などで知られるアメリカ合衆国の作家マーク・トウェインの言葉に、「健康本を読むときは注意が必要です。ミスプリントのせいで命を落とすかもしれないからです」があります。つまり、無知の恐ろしさを表した言葉なのです。自分に医学に関する十分な知識があれば、仮に健康本にミスプリントがあっても、それに気づくことができるからです。
これに関連して、以前1973年(昭和48年)12月に、愛知県で起きた豊川信用金庫事件についてご案内しました。女子高生の会話にたくさんの尾ひれがついて、豊川信用金庫が破綻しそうだというデマに発展したのです。しかし、そのような中でも、金融に関する正しい知識を持っていた人は、冷静に事情を判断し、一切慌てなかったのです。
無知が引き起こす不幸の典型的な例は、お金に関するトラブルです。例えば、保証人と連帯保証人は、法律上の位置づけがまったく違いますが、ビジネスマンの中にも、このことを知らない人が意外に多くいるのです。
連帯保証人は、保証した相手とまったく同じ債務を有するため、債権者は、主債務者でも連帯保証人でも、好きな方から返済を求めることができるのです。また、主債務者に返済が可能な資力があっても、資力が不十分な連帯保証人のほうが取り立てやすいとなれば、そちらに返済を迫っても、法律上はまったく問題がないのです。こうしたことを知らずに、安易に連帯保証することは、まさに無知がもたらす不幸につながる可能性が高いのです。
現在、コロナ禍は一旦沈静化していますが、それに関する情報の真贋を見極める力が備わっていないため、振り回された人がたくさんいました。改めて無知の恐ろしさを知り、より多くの正しい知識を身に付けることは、生きていく上で極めて重要であることを強く認識してください。
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