森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての仕事に誇りを持つ」
2021.11.26
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての仕事に誇りを持つ」
古代ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの言葉に、「君の覚えた小さな技術をいつくしみ、その中にやすらえ」があります。どんな仕事も、必ず人の役に立っているので、自分の仕事を愛し、居場所を見出せという意味なのです。
よく「職業に貴賎なしというのはきれいごとだ」という人がいますが、それは間違いです。職業には貴賎があるのではなく、人気・不人気があるため、それと履き違えているだけなのです。確かに、3K職種などは不人気ですが、なくてはならないもので、世の中のすべての職業は尊いのです。
ビッグプロジェクトのリーダーになり、会社の業績に多大な貢献をするような仕事には、大いにやりがいを感じるでしょう。その一方で、地味でスケールの小さい仕事に携わっているため、自分の仕事は社会への貢献度が低いと、自己肯定感を低下させてしまう人もいます。それは大いなる勘違いで、とても残念です。
これに関連して、バタフライ効果という考えがあります。気象学者のエドワード・ローレンツによる、「蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも遠くの場所の気象に影響を与えるか?」という問い掛けが元になったものです(ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約)。
例えて言うなら、地球の裏側のアルゼンチンで蝶々が羽ばたき、その微々たる風が、日本に襲来する台風の元の一つになっているというもので、つまり、どんな小さな仕事も、大きな仕事に確実に影響を与えているということなのです。
町工場で作られる精密なネジがなければ、この世のあらゆる構造体は形を成すことができません。他に貢献しない仕事というものはこの世にはないと強く認識し、すべての自分の仕事に誇りを持ち邁進していきましょう。
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