森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分に罰を与える勇気と賢さ」
2021.12.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分に罰を与える勇気と賢さ」
フランスの作家サン・テグジュペリ氏は、その名作『星の王子さま』の中で「他人を裁くより自分を裁く方がずっと難しい」と述べています。自分を裁くというのは、不始末に対して自らに罰を与えることを意味します。
しかし、その罰を与えるか与えないかの決定権は、自分にあるのです。そのため、自分が可愛いと思えば、往々にして罰を与えないものです。自分は特別だ、周りも許してくれると甘えているからで、このような人は、ビジネスの現場でも多く見かけます。
例えば、仕事のノルマが達成できないときには、自分も含め全員にペナルティを課すというルールを作っても、いざ自分が未達でペナルティの対象となった場合、そのルール自体を廃止してしまうような人がいます。
また、遅刻した部下や後輩に厳しく叱責するくせに、自分が遅刻すると、「昨日お客さんに遅くまで付き合わされちゃって」と言い訳しながら、ヘラヘラ笑って出社するような人もいるのです。しかし、これでは誰も付いて来ないでしょう。
よく「神に誓って」という言葉を簡単に口にする人がいます。しかし、神は自分の中に存在するもので、神への誓いを破るのは、自分の信念を曲げることに過ぎないなのです。つまり、神への誓いを破っても、天罰などは下らないと確信しているから、平気で信念を曲げられるのです。
自分に罰を与えるのは、勇気と賢さなのです。なぜなら、それは自分を成長させる最も有効な手段だからです。自分に厳しくすることは難しいかもしれませんが、真の勇気と賢さがあれば必ず強い精神力が身に付くことを忘れないでください。
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