森羅万象から学ぶ人生羅針盤「問題を歓迎する」
2021.12.31
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「問題を歓迎する」
日本興業銀行(当時)の頭取、会長などを務め、日本経済の重要な場面に必ず現れて活躍するその姿から「財界の鞍馬天狗」と仇名された中山素平氏の言葉に、「問題は解決されるためにある」があります。
問題には、色々なものがあります。人々が困窮する問題もあれば、より良い未来を実現するためにクリアしなければならない問題もあります。しかし、そのすべてについて、どんなことをしても解決しなければ、成果には結びつきません。
そんな問題解決を妨げる最大の原因は、恐れです。つまり、問題解決に臨んで、もし失敗したらどうしようと考え、人に迷惑をかけ、嫌われたらどうしようとも考えることです。そうすると、そもそも何もしないほうが、トラブルを生むことがないので、問題が発生しない道を選ぼうとしてしまうのです。
しかし、問題がないものに良いものはないと言っても過言ではありません。問題がないというのは、往々にして無難なものであり、何の発展性も期待できないからです。
それを踏まえて、積極的に問題を探すのです。それは、お客さまの不満の中に存在していることが多くあります。例えば、主婦の家事の悩みなどを解決すれば、それはビッグビジネスになるチャンスであり、「問題は宝の山」なのです。
問題は、大いに歓迎すべきです。それを解決すれば、多大な成果が得られるだけでなく、自らを成長させてくれるからです。さらに、「この人に任せておけば安心」という新たな信用を生み出します。まさに、問題とは、解決せよというシグナルであることを強く認識し、果敢にチャレンジしてください。
そして、今年も1年間ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉を失うような出来栄え」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功してこそ決断」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての真の値打ち」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」