森羅万象から学ぶ人生羅針盤「理想像を目標にする」
2022.01.28
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「理想像を目標にする」
歴史上の人物に自分の理想像を描く人は多いようですが、ナポレオンや織田信長のような歴史の主役よりも、むしろ脇役のほうが注目されるようです。
その一人が、『三国志』に登場する周瑜(しゅうゆ)です。『三国志』には、曹操をはじめ、劉備玄徳、諸葛孔明、関羽、張飛など、早々たる英雄が登場しますが、『三国志』ファンの中には、周瑜を高く評価する人が多いのです。
周瑜は、武力、人格、知性の三拍子が揃った完璧な人物であったようです。呉の初代皇帝・孫権に仕え、『三国志』のなかで最大の決戦といわれている「赤壁(せきへき)の戦い」で、80万の兵力を誇って呉領に迫ってきた曹操を、わずか3万の兵力による水軍を指揮し打ち破って、一躍勇名をとどろかせるのです。
周瑜は、こうした武功だけではなく、人格も高潔で腰が低く、同い年の親友であった孫策が若くして亡くなり、弟の孫権が皇帝の座に就いたときには、率先して礼を尽くしたといいます。周りの武将たちも、周瑜のそんな姿に倣ったのです。
性格は謙虚で穏やかであり、近寄りがたい雰囲気はなく、そんな周瑜の姿に、先輩であった程普(ていふ)という武将は、「周瑜といっしょにいるだけで、高級な酒を飲んだ時のように、その人間性に酔わされてしまう」と絶賛したのです。
また、「曲に誤りあれば周郎が振り向く」と言われ、宴会で演奏者が間違って曲を演奏すれば、それに気付くほど音楽にも造詣が深かったのです。ちなみに、周郎とは、周という名の若様という意味で、その人気を表した呼び名なのです。
周瑜のような、これだと思う人物に出会ったのならば、少しでも近づく努力をしましょう。仕事でも人生でも、自分の理想像を目標にして、それになることを実現すれば、これ以上の喜びはないことを忘れないでください。
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