森羅万象から学ぶ人生羅針盤「全方位の管理を実践する」
2022.02.03
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「全方位の管理を実践する」
中国の古典『書経』のなかに、「虞(はか)るなきに儆戒(けいかい)し、法度(ほうど)を失うなく、逸に遊ぶなく、楽に淫するなく、賢に任じて弐(じ)するなく、邪を去って疑うなく、疑謀は成すなかれ」があります。
「先を見越して危機管理し、コンプライアンスを確保し、平穏無事であることに油断せず、遊興娯楽にふけることなく、優れた人材を確保し仕事を任せ、道に外れた悪いことや、確信が持ないことには手を出してはいけない」という意味で、リーダーや経営者の行動指針として用いられるものです。
物事が好調に推移している時や、平穏な時ほど、危機管理が疎かになるものです。常在戦場の精神を忘れず、あらゆる備えを充実させなければなりません。
誰しも窮乏に立たされると、冷静さを失い、コンプライアンスを忘れ、悪事に手を染めることがあります。それには、最悪の事態を想定し、そこから逆算する形で、今どうすれば最善を保てるかを認識し実行することです。そのポイントなるのは、やはり確信が持てないことには手を出さないのが基本です。
中小企業の経営資源の中で一番重要なのは「ヒト」です。それを活用できなければ、事業の維持・発展が叶いません。信頼できる「ヒト」を確保できたら、必ず任せることによって、何倍にも力が発揮されることを認識しましょう。
遊びは、仕事のために生かすもので、仕事と遊びの優先順位を間違えてしまうと、後に続く人たちがマネをして、組織のタガが緩んでしまいます。
このように、リーダーや経営者は、常に自分を律し、先を見越していなければなりません。まさに全方位の管理を実践することで、健全で理想的な組織運営が実現することを肝に銘じておきましょう。
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