森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功の裏には緻密な計算が必要」
2022.03.02
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功の裏には緻密な計算が必要」
以前、『三国志』に登場する後漢末期の武将・政治家である曹操が、「人の上に立つ者は、時には恐れというものを知るべきで、勇ましいばかりではダメである」として、部下の夏侯淵(かこうえん)を戒めたエピソードをご案内しました。
曹操は、一見、向こう見ずで型破りなイメージがありますが、実像はまったく違うものです。いつも緻密な計算を働かせて、すべての行動を起こしていたのです。そのエピソードの一つになったのは、無謀なクーデターへの不参加でした。
一度、政治の表舞台から退いて、故郷で自分が活躍できる時機を待っていたとき、一部の政治家たちが、自分たちが支持する皇帝を擁立するためクーデターを計画し、曹操にも参加の打診があったのです。
しかし、曹操はその計画内容があまりにもお粗末であったため、「非常を造作して、必ず克つことを望まんと欲す、また危うからずや」という言葉を発したのです。つまり、このような計画で成功を望むのは極めて危険だったからです。
もし、ハイリスクな計画を実行に移そうとしているのであれば、まず十分な準備をしてください。その準備は、必ず客観的な判断に基づいて実施しなければなりません。そうして、成功への阻害要因をあぶりだし可能な限り排除していくのです。そして、予想されるトラブルをすべて挙げ、それに対する具体的な対策を用意しておきます。
準備もトラブル対策も不十分なのに、ハイリスクな計画の成功を望むのは、限りなく自殺行為に等しいもので、そんなことに付き合ってくれる人はいません。やはり、成功の裏には緻密な計算が必要であることを強く認識してくだ
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