森羅万象から学ぶ人生羅針盤「実証実験の重要性を認識する」
2022.04.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「実証実験の重要性を認識する」
これまでに何回にもわたって、何事も実証実験をしてその実効性を確保してこそ意味があることを述べてきました。そしてこれからも、引き続き実証実験の重要性を述べていきたいと思っております。
なぜなら、机上の理論構築だけでは決して正解を導けないからです。それは、人間が関わるすべての活動に言えるもので、実証実験が済まされていなければ、実質的な価値を見出すことは難しいと言えましょう。
これを裏付けるかのように、様々な経験則をユーモラスに表現した『マーフィーの法則』のなかには、ホーングレンの法則として、「経済学者にしてみれば、現実社会はほとんど特例にもとづいている」があります。
これは経済学者を揶揄にしているわけではないのです。経済というものの成り行きを見極めるとき、理論通りにいかないことが多く、予測のほとんどが当たらないという現実を裏付けた言葉なのです。
思うに、昔の経済学者は、学校を卒業してからまた学校の研究室に戻って、論文とにらめっこしながら経済を論じているため、生きた経済に触れる機会がありませんでした。それに比べれば、現在活躍している経済学者の多くは、官公庁や民間企業の現場で活躍し、そこで得た知識や情報などを元に、より実態に近い経済法則を手に入れることができるようになりましたが、それでも経済予測が当たることはまれなようです。
自然科学の分野ですら、実験結果は理論通りでないものばかりです。ましてや、人間の意思に支配される社会科学の分野では、言わずもがなです。経済に限らず、この世のすべてにおいて、何よりも実証実験で得られた知識、データこそが生きた知恵を生み出すことを肝に銘じ、その重要性を強く認識しましょう
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