羅万象から学ぶ人生羅針盤「怠惰は確実に表れる」

2022.04.11

羅万象から学ぶ人生羅針盤「怠惰は確実に表れる」
　努力と怠惰の明確な差は、結果に対するコミットメントの差と言えましょう。
まず、努力の場合、方法や方向性を間違うと、時には報われないことがあります。もし努力が報われていないのであれば、方法や方向性を正して、さらなる努力を続けることで報われるはずです。

　しかし、怠惰だけはいかなる条件においても間違いなく悪い結果をもたらします。これは、以前ご案内した喜怒哀楽の中の喜と楽の違いに通じるのです。受験生にとって、勉強以外の楽しみはまさに怠惰です。それを捨て辛く苦しい受験勉強に励むからこそ、合格すれば喜びという結果になるのです。しかし、勉強をサボって遊んでいると、その時は楽しいかもしれませんが、確実に不合格という結果につながります。

　これに関連して、日本で先駆的な活躍をしたプリマバレリーナの森下洋子氏の言葉に、「1日怠けると自分にわかります。2日怠けるとパートナーにわかります。3日怠けると観客にわかります」があります。バレエは極めて繊細で、ちょっとした怠惰がてきめんに現れるのです。

　しかしこれは、バレエに限らずあらゆる仕事に言えることです。サボったり休んだりしていると、体はなまり、勘は鈍るので決して1日も怠けてはいられないのです。つまり怠惰は確実に表れてしまうのです。

　あらゆる怠惰は、不摂生による成人病などよりも、明確に不幸をもたらします。もし自分の中に怠惰な部分があるのなら一刻も早く排除し、正しい方法と方向性に基づく努力に勤しんでください。

羅万象から学ぶ人生羅針盤「怠惰は確実に表れる」

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