森羅万象から学ぶ人生羅針盤「凡人を精鋭に教育する」
2022.04.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「凡人を精鋭に教育する」
シチズン時計の社長・会長を務めた中島迪男(みちお)氏の言葉に「少数精鋭とは少数の精鋭社員で事業をやるのではない。少数の凡人で事業をやっていくうちに精鋭になっていくことである」があります。
確かに、モノづくりの中小零細企業や士業の事務所のように、文字通り少数の精鋭社員で運営している会社もあります。しかしそれは、優秀な少人数で成り立つという、その業種の特性によるところが大きいのです。
しかし、一般のベンチャー企業などは、確かに創業者は優秀なビジネスマンかもしれませんが、旗揚げに参加してくれた少ない社員の全員が、一騎当千の強者であるとは限りません。むしろ「起業に参加してくれるだけで有難い」という理由で集められた凡人であるケースが大半なのです。
そんな凡人を精鋭に育てていくシステムとはどういうものでしょうか。それは言うまでもなく実践経験の積み重ねに他ならないのです。それには、有効な実践経験の積ませ方が2つあります。
1つ目は、精鋭になるのであれば、凡人レベルの限界を超えるような点に、目標を設定させることです。仕事は出来て当たり前ですが、常に限界を突破する気構えで成果を追求させましょう。
2つ目は、頭で考えたことを必ず実証実験し、そこで正しいという結果が得られたものだけを残していくように指導します。そうした積み重ねの結果、精鋭として認められるのです。
世の中の大半の企業には、優れた人材を確保する機会に恵まれていません。それを見極め、凡人を精鋭に教育することに成功すれば、少数でも十分に生き残っていけることを忘れないでください。
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