森羅万象から学ぶ人生羅針盤「責任を果たして自由を獲得する」
2022.04.23
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「責任を果たして自由を獲得する」
経営学者P.F.ドラッカー氏の言葉に「自らの果たすべき貢献は何かという問いからスタートするとき、人は自由となる。責任を持つがゆえに、自由となる」があります。また、ノーベル経済学賞を受賞した米国の経済学者ミルトン・フリードマンの言葉に「自由は、責任ある個人だけが主張できる」があります。
この2つの言葉における自由を「権利の主張」に、責任を「義務を果たす」に置き換えると、非常に分かりやすいと思います。初めのドラッカー氏の言葉は「自分のやるべきことを認識した時、果たすべき義務があるから、それを果たすことで権利が主張できる」となるでしょう。そして、もう一方のフリードマン氏の言葉なら「権利を主張できるのは自分の義務を認識し果たそうとしている人間だけだ」となります。
この場合の自由は、リバティ(liberty)であってフリーダム(freedom)ではないのです。リバティはリベラル(liberal 自由主義的である)に通じ、その裏には必ずデューティ(duty 義務)があります。しかし、フリーダムには何の制約もなく、なんでもかんでも自由気ままという意味なのです。
そして、自由(権利)を獲得するための責任(義務)とは、出来もしないことを約束しないということです。それこそが真に責任を果たすことなのです。
そのためには、まず自分を客観的に見つめ、その限界を知り、出来る範囲を確定してからコミットメントして、その結果に確実に責任を取るのです。
しかし、虚栄心が働いて嘘をついたりホラを吹いたりすることもあるでしょうが、先々努力することで責任が取れれば、それを嘘やホラではなくなります。どんな時でも、責任を果たすという使命感を持ち続ければ、物事は必ず成し遂げられ、自由を獲得できることを忘れないでください。
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