森羅万象から学ぶ人生羅針盤「お年寄りの実態を正しく認識する」
2022.05.02
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「お年寄りの実態を正しく認識する」
私事ながら、去る4月2日に還暦を迎えました。昔で言えばお年寄りの仲間入りをしたことになるのでしょうが、おかげさまで益々意気軒昂です。
少し前に、学習や記憶に働く流動性知能は、20代後半以降は低下しますが、蓄えた知識や経験をもとに正確な判断したり能力を発揮したりする結晶性知能は60代まで発達することを説明しています。こうした点を踏まえて、老いは医者ではなく自分で決めることであるとしました。
そんなお年寄りを老けさせる最大の原因は、周囲が必要以上に年寄り扱いするせいです。現実には、自分はそんな年寄りではないと思っている方はたくさんいます。少し前にご案内したロックシンガー・矢沢永吉氏の「年とるってのは細胞が老けることであって、魂が老けることじゃない」という言葉の通り、お気持ちはお年を召していないのです。
例えば、現在の70歳代のみなさんは、ジーンズを穿くなど若い世代と変わらないものをお召しになっています。なぜなら、前期高齢者(65~74歳)は戦後生まれで、若いころのファッション感覚を今も変わらずに持っているからです。
それでもやはり筋力面や反射神経は衰えています。それを踏まえて、重たい物をさりげなく持ってあげる、買い物や通院における移動手段を手配するなどは積極的に手掛けて、それ以外は若者と同様に接するのです。そうすることで、必要以上に老け込むことがなくなり、認知症を進行させないことにもなります。
自分で老化対策をすることは大事ですが、周りの人間がお年寄りの実態を正しく認識して適切に対応することはもっと大事です。それぞれが認識している若さを認めることで、お年寄りをいつまでも健康で周囲から尊敬される存在にしてあげてください。
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