森羅万象から学ぶ人生羅針盤「立場の違いを理解する」
2022.05.03
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「立場の違いを理解する」
合板機械メーカー名南製作所の創業者・長谷川克次氏の言葉に「反対の立場に立って考えてみると、これまでどうしても解けなかった難問が、不思議なほどスラリと解けてくる」があります。
自分だけの視点でものを見て考えていても、よく考えれば、その人の現在持っている知識や情報、経験してきたことから一歩も外に出ることは出来ません。そこから生まれるのは視野狭窄であり、時には偏見に発展するのです。
しかし、反対つまり相手の立場に立てば視野も広がり、それまで気付かなかった点を理解できれば偏見から解放されるのです。
これに関連して、興味深い話があります。ある著名な囲碁棋士は、タイトル戦の対局中に、記録係からそこまでの手順を記した棋譜をもらい、それをひっくり返して相手の側から眺め、その手の内を知ろうとするのです。どこから見ても同じに思えるような囲碁の棋譜も、見方を変えるだけで見えるものが違うのです。
また、すべての言葉には、発せられる背景があります。その背景は、立場であったり、経験であったり、環境であったり、様々な要素が複雑に絡み合って、一つの言葉になっているのです。
様々な問題を解決するには、まずその言葉を的確に捉え、相手の現在と過去をつぶさに分析するのです。そうすれば必ず「こんな環境に置かれているのか」「こんな経験をしていたからこんな風に考えるのか」などが分かり、発せられた言葉の意味を知ることができ、問題解決の糸口になります。
以前、相手の立場に立って考えることが出来れば、この世に対立は存在しなくなり、差別やいじめだけでなく、戦争も永遠になくなることをご案内しました。立場の違いを十分に理解して視野を広げれば、様々な問題が解決するだけでなく、問題そのものも起こらなくなることを肝に銘じておきましょう。
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