森羅万象から学ぶ人生羅針盤「有限実行」からスタートする
2022.05.18
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「有限実行」からスタートする
阪急・東宝グループ創業者・小林一三氏の言葉に、「金がないから何もできなという人間は、金があっても何もできない人間である」があります。なぜなら、経営者を含めこの世のすべての人は、自分に与えられた限られた条件や環境を生かして成果をつかみとっているからで、お金がないことはただの言い訳にしか聞こえないからです。
そして、私はこれを「有限実行」と呼んでいます。不言実行をもじった言葉が有言実行ですが、それをさらにもじったものです。会社の限りある経営資源を踏まえ、それぞれに役割分担し目標に向かい、あくまで与えられた条件・環境の中で、責任を明確にして必ず実行し成果を得ているからです。
これに関するエピソードとして、拙著『昭和と平成を翔け抜け令和へ』において、本来有言実行とすべき箇所を「有限実行」と表記してしまったのですが、それがきっかけとなり、非常に大きな気付きを得ました。限られた経営資源をフル活用して、目的、目標を果たさなければならないことを再認識したのです。
お金をはじめ「○○がないから出来ない」は、創意工夫と決断力の欠如と言っても過言ではありません。まずは冷静になり、改めて環境や条件を見つめなおし、それで最大限にできることを探るのです。
「可能性は無限にある」という言葉は、あくまで物の例えです。この世のいかなる可能性も含め、あらゆる物事は有限で当然なのです。その事実を冷静に客観的に見つめ、もしその条件で満足しないのであれば、それは新たに作り出せば良いのです。まさに「有限実行」からスタートすることで、イノベーションや自己変革にも通じることを忘れないでください。
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